再生可能エネルギーを長期安定電源とするのに欠かせないのは「データ分析」です。
弊社は、再生可能エネルギー(太陽光発電所)への投資を行っています。特徴は蓄電池を設置し、夜間発電を行っている点です。
概ね安定稼働していますが、適正な発電ができているかチェックが必要でした。
アイ・ソット伊原発電所
所在地
沖縄県糸満市伊原
発電所出力
533.8kw(うち蓄電253.0kw)
特徴
蓄電池による夜間売電を実施
(総放電量987.6kw/日)

- 日々の発電量の見える化
太陽光ベンダーから提供されている発電量チェックサービスを導入し、毎日の発電量のチェックを行いました。 - Tableau※1によるデータ分析
発電量チェックサービスのデータをtableauで分析し、年、月、日対比が行え、比較による分析を開始しました。また、電力会社から提供される発電量データや、日射量・地図などのパブリックデータを取り込み、より詳細な分析を行えるようになりました。

- シミュレーションと実績値の違いを見える化
日射量からのシミュレーションと実績値を比較することで、現状の発電所のパフォーマンスがチェックできるようになりました。
また地図データで発電所の場所がビジュアル化されました。 - ESG投資としての再エネ施設の運営の必要性
2020年3月、太陽光発電所を長期安定電源としていくために、アセットマネジメントシステム※2を構築し、運用していくようガイドラインが制定されました。
また、ESG投資※3において、再生可能エネルギーは主要項目であるため、今後、その運用についても注目されていくでしょう。
太陽光発電所のデータチェックのニーズは高まっていくと予測します。
(実際の分析ダッシュボード)
※1 tableauとは… データビジュアル分析では、最も評価の高いBI(ビジネス・インテリジェント)ツールです。
https://www.tableau.com/ja-jp
※2 アセットマネジメントシステム:国際規格ISO55001により、アセット(資産)を計画から廃棄までのライフサイクルに渡って運用していく事
※3 ESG投資:従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。(経済産業省のサイトより)